BenQ SW270Cを4ヶ月つかってみて
1月の銀一オンラインお正月休みセールで購入したSW270C。当時はまだMac Pro Early 2008で使っていましたが、それでも快適に使えていました。
ですが、4月にM1 MacBook Airを購入してから、USB-Cケーブル1本で接続することができ、さらに快適度がアップしました。
そこでこれまで使ってきて気になったことなどを書いてみようと思います。
サイズについて
これまではEIZO 24.1インチ、1920x1200 FlexScanを使っていたためそれからは作業領域が大きく拡大しました。
机のサイズが幅が1mとあまり広くはないのですが、なんとかモニタースピーカーと並べておくことができています。
これも薄型ベゼルのおかげですね。なので同じ27インチでもSW271Cは置けない感じです。
カラーマネージメントモニタ
プリセットのカラーモードとしてAdobeRGB, sRGB, Display P3などがあらかじめ用意されており、ちょっと他のモードで表示したらどうなるだろう?という確認ができるのがいいです。
SW270Cプリセットカラーモード。各カラーモード毎に色温度などが設定できます。
ただ威力を発揮するのはやはり”ハードウェアキャリブレーション”ですね。以前のFlexScanはソフトウェアキャリブレーション対応だったのでやはりやれることが違います。
色の出方に関してはMacBook AirのRetinaディスプレイと比べても遜色ない気がします。
キャリブレーション
BenQからリリースされているアプリケーション、「Palette Master Element」が
V1.3.15でApple Silicon (M1)対応されました。それまではMac Proからキャリブレーションを行っていましたが、やっと本来接続しているMacBookからできるようになりました。すでに何度かキャリブレーションを行なっていますが、問題なく使えています。
OSの互換性なのかMac Pro (Mac OS X 10.11.6)よりもMacBook Airでキャリブレーションを実行する方が安定しているようです。
https://www.benq.com/ja-jp/monitor/software/palette-master-element.html
キャリブレーターはx-rite社のi1 Display Proを使っています。
自分の設定ですが、
- 白色点:D65
- RGBプライマリ:Panel Native
- 輝度:90
- ガンマ:2.2
- ブラックポイント:0.3nits
としています。
ホワイトポイント
これはFlexScanを使っていた時からなのですが、D65でキャリブレーションを行うと出荷状態から必ず青みがなくなるのです。
FlexScan, SW270C, MacBook Retina Displayとどれもキャリブレーションを行うと同じ傾向となります。
SW270C本体のカラーモードで設定した6500KとPalette Master Elementで設定・校正したD65では”白”が違って見えます。ネットなどを調べてもわかりません。もしかして6500Kといいながら実際には7000Kぐらいに設定して出荷しているのかしら??
接続性
M1 MacBook AirとはUSB-Cケーブル1本で、映像出力、USBデータ入出力、そしてMacBook Air本体の充電を行うことができちゃいます。10年以上PC周りを変更してこなかったため、時代が大きく変わったことを実感しています(笑)
ちょっと気になるのは、MacBook AirとUSB-Cで接続した時にはモニター解像度が2Kで設定されるのですが、Apple純正HDMI変換アダプタ(USB-C Digital AV Multiportアダプタ)を使用してHDMIケーブルで接続すると解像度が4K(3840x2160)になることです。そのためmacOS側でUI擬似解像度を2Kに変更して使うことになります。SW270Cは2Kモニターなのに、4Kの設定が出来ちゃうのはどうかと思います(笑)
明るさなど
自分はキャリブレーションで明るさを90cd/m2に設定していますが、この設定だとモニタ本体設定の輝度の値が39ぐらいです。なので明るさにはかなり余裕があります。
自分の環境ですが、昼なら90cd/m2、夜なら80cd/m2ぐらいにしたい感じです。ただキャリブレーションを行うと輝度が変更出来なくなるので、そういう時は他のカラーモードに変更して輝度を調整しています。
使い勝手
WEBブラウジングを行う時にはMacBook Air本体のモニターで十分なので、SW270Cをスタンバイ(他の入力に切り替える)にしているのですが、USB-Cからの充電(USB-C復帰)を有効にしているとMacBook Air側でまだ外部モニターが接続されていると認識して、カーソルがどっかいっちゃうことがあります。もちろんMacBookからUSB-Cケーブルを抜いてしまえばいいのですが、頻雑に抜き差しするのもなーと思い使っています。
ただUSB-C復帰を有効にしていると給電だけではなく、SW270CのUSBハブもUSB-C経由で利用できるのでこれはこれで便利ですw
モニターの向かって左側面にUSBハブとSDカードリーダーが備わっていますが、USBハブに関しては延長ケーブルをつないでいつでもアクセスできるようにしています。カードリーダーはモニターをすこし回転させないといけないのであまり使っていません。
スタンバイモードの時から復帰するまでの時間がちょっと長く感じてしまいます。スタンバイモードではホットキーパックで操作を受け付けないので、入力を切り替えてスタンバイモードに入れている時にそれを復活させるためにはモニター本体のキーを押してスタンバイモードを解除してあげなくてはいけません。そのへんがもうちょっとどうにかならないかな?って思います。
スタンバイモードから復帰させたあとローテーションキーで入力を切り替えるのですが、どの入力が選択されているのかOSDで表示されるといいですね。
ホットキーパック G2 (OSDコントローラー)は便利ですね。モニター下のボタンをポコポコ押さなくても、手元で快適に設定変更が行えます♪
遮光ーフードも初めて使っていますが、これもいいですね。なければ自作してもいいかなって思っていましたが、やはり純正品がいいですね。しかもこれも標準で付属しているのですからお買い得感抜群です。ただ遮光フードのせいでモニタースピーカーからの音がちょっと聴きづらくはなります。サイドのパネルは簡単には外せないので、なるべくモニターを奥に老いやっています。
ここまで機能満載で、モニターとしての基本性能にもほぼ問題ないとするならBenQ SW270Cはまさに"プアマンズEIZO"モニターですね!!
あとは耐久性だけですが、こればかりは使っていかないとわかりませんね。