きっちゃんDEどうだろう?

Orange Music "きっちゃん”のブログです。

M1 MacBook Air用にUSB イーサネット(有線LAN)アダプター導入

USB3.0 イーサネットアダプター

M1 MacBook Airでのネット接続には本体内蔵Wi-Fiを使っているののですが、やはり無線のため802.11acで接続できていても無線区間速度867Mbpsは無理みたいです。

実際にNASにファイル転送してみると30〜40MB/sぐらいなので、無線区間は理論値の半分、430Mbpsぐらいとなっているようです。インターネット接続はフレッツ光100Mbpsなので、これでも十分ではありますが、家庭内のNASにファイルバックアップなどを行う分にはやっぱり遅く感じてしまいます。

 

そこで画像データなど大量のファイル転送時・バックアップするときには有線接続しようと考え、USBイーサネットアダプターを購入しました。

 

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いつものAmazonにて購入。安定のuniアクセサリー。

 

「uni 有線LAN変換アダプター USB3.0

 

購入のポイントはUSBの接続がType-CではなくType-Aであることです。

MacBook Airであれば、通常は本体に直接繋げられるType-Cのものを選ぶと思いますが、如何せんM1 MacBook AirにはUSBポートが2つしかないので、イーサネットアダプターで貴重なポートを1つ占領されるのは非常に困ります。Type-Aであれば先日購入したハブにつなげられます。

 

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ということで先日購入したハブとならべてみました。同じメーカーなので色や手触りも全く一緒です(笑)

安っぽさはありません。

 

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ハブにアダプターを接続。ハブ経由でも普通に1000Base-Tとして動作していましたし、速度も問題ないようです。

 

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緑LEDがリンク表示、黄色LEDがアクティブ表示となっています。LEDがチカチカしてくれると古い人間には安心感を与えますね(笑)

 

このアダプターにはRealtekのUSBイーサネットコントローラーチップであるRTL8153が使われており、macOSでも標準でサポートされています。なのでドライバーソフトウェアを追加インストールする必要はありませんでした。すばらしい!

 

<<余談>>

昔、USB2.0イーサネットアダプターでは速度が全然出ないことがあってあまり使われていなかったと記憶しています。ですが現在のUSB3.0時代のアダプターはPC内蔵のものと遜色なく使えるって素晴らしいですね。USB3.0 & Realtek最高です(笑)

 

スループットテスト

動作確認も含めて、NASFTPサーバーから3.2GBのファイルをゲットするテストを行ってみました。

 

Wi-Fi接続

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Wi-Fi接続では37MB/s程度でした。単純に無線区間速度に換算すると、300Mbpsぐらいですね。たまに40MB/sぐらいになる時もあるのですが、だいたいこんな感じです。

 

有線接続

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こちらはイーサネットアダプター(有線)での接続です。転送中ずっと112MB/sが出ていました。単純スループットで言えば900Mbpsでほぼギガビットイーサーネットとして動作していると思います。ハブ経由で使った場合もっと遅くなるかと思いましたが、そうではありませんでした。

実際にType-AをType-Cに変換するアダプターケーブルを使ってアダプターをMacBook本体に繋いで転送速度を計測してみましたが、ハブを使った場合と速度は同じでした。

 

<<2021.8.20追記>>

FTPプロトコルを使ったファイル転送ではNASへの送信、受信ともに問題は起きないのですが、FinderからSMBあるいはAFPを使ってMacBook AirからNASへ大きなサイズのファイル(3GB以上)を転送すると、ほぼ途中で転送が止まってしまいます。こうなった場合、LANアダプターをMacBook Air側から抜いて、再度取り付けると復旧します。NASからの受信では問題は発生しません。

どうやらmacOS Big Surに用意されているRealteck 8153用のドライバになにかしらの不具合があるようです。サイズが2GB程度のファイルであればほぼ問題は起きません。macOS Big Sur 11.5.2でも問題は発生します。

念の為LANアダプターの故障?かと考え、MacPro Early 2008 (Mac OS X 10.11.6)にこのLANアダプターをつけてNASへのファイル転送を行ってみましたが、問題は発生しませんでした。

ネットワークトラフィックがあるとLANアダプター筐体の温度が結構上がるので、熱による本体の不具合も疑って筐体の周りに濡れたタオルを巻いて温度を下げてみましたが、効果はありませんでした。

 

(余談)

送信速度が遅い場合には問題が起きないことを考えると、ドライバあるいはチップの送信バッファがオーバーフローしている可能性がありますね。昔開発を行ったことがある、100MbpsのRealtekチップ(RTL8139c)も送信バッファが小さくて、スループットを出すのに苦労したことを思い出しました。

 

こちらでも、同じような現象が報告されていますね。

realtek-rtl-8153-driver-osx-info.md · GitHub

 

 

<<M1 MacBook Air に関連して購入した、USB機器およびアクセサリ>>